あまりにも素敵な夜だから

偏食人生の代わりにちょっとした才能をもらいました

Your story with - 鈴木

おでかけが好きなんじゃないドライブが好きなんだ

目的地に着くことは最大の目的なことに代わりはないが何より運転が好きだ

おでかけの響きはあまり好きじゃない、おでかけしたみ何だよその言い方って思うどうでもいいけどさ

目的地に着くまでの会話とか自分が走らせている車に揺られている時間が好きだ

妹を妹の彼氏の元に夜送ったりなんだか去年では絶対断っていたことをよくやるようになったと自覚している

電車に乗るとより思う、なんで電車乗ってるんだろうドライブ行きたいなって、夜のドライブに今は凄く憧れている人誘うのがしんどいから当分しないけど

 

今はこう思えるけど去年はどうしても極力運転しないよう避けていた

親が僕がオールあけで免許を取得したというのに乗ってきた車の年齢条件をわざわざ下げてきて運転させてきたその準備の良さにどこかしんどさを強く感じたことを今でも覚えている

自分の父は山育ちだから運転への自信が大きい、車校で習う90度バック駐車は許されない公共施設の駐車場でかなりしごかれたそれも免許を取ってから一ヶ月以内の話だ、そのせいか父親にしごかれるのがとことん怖くなり僕は運転を意図的に避けるようになった

でも高校時代に免許を取った知り合いの助手席に座ったり身近な人が免許を取る度自分もちゃんと乗らないとなと感じてきていた

それでも極力乗っては居なかった、どうしても家にある車の何かを愛せなかった

だが僕にも転機が来る、運転に自信を持っている父が気分が悪い意味でも良い意味でもないが不安定な時夜の狭道でのバックを失敗しいつも僕が乗っていた車は一ヶ月の修理となった

そこで台車のSUZUKI・MRワゴンが登場するHONDAしか運転したことのなかった僕にはインパクトがでかかったしかもハンドルカバーを付けられていて握りにくくて仕方がなかった、初めて僕はいつも乗っている車に乗りたいと心底感じた

HONDAとSUZUKIは何もかもが違う、ハンドルの重さも回転の感覚も、方向指示器の音も違う一番違和感があったのはエンジンだ音があまりにも大きすぎる

SUZUKIのエンジンはなんだこいつ俺が働いてるんだわだから走ってんだよの声を常に聞いていた、信号停車のときはエアコンはあまり働かないSUZUKIの車はたぶんオンオフがはっきりしている性格なんだなと感じた

SUZUKIの良いところはあまりの主張の強さがあるからこそ自分と車が共に走っているという気持ちになれていたのだと今は思う

当時は借り物だったからあまり運転しなかったがいまは何だかんだまたあの重たいハンドルを握りたいなとふと思うときがある

 

 

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